彼女がその名を知らない鳥たち
寂しさに押し潰されたとき
どうなるか知っている
だけど寂しさに打ち勝つ術は知らない
誰よりも1番に愛されたい
何よりも1番に想われたい
人生の目的かのように尽くされたい
何をしても無条件に許されたい
全部背負ってあげると言われたい
あまりに重たいものを
誰に背負わせたらよいのか
どれだけ欲張りでも愛してほしい
だけど
自分のこの想いを捨てた時に自由になれる気がする
26年とちょっと
短くはない人生を
手探りに泥をかき分けてきたけど
残るものは何もない
誰にも背負わせることなく
黙って生きることが懸命なのかもしれない
責任のないうちに
ギター教室の事務所の人からひっきりなしに連絡がくる
受けてもないレッスンの月謝を払えだって
ばかじゃねーの
あのセクハラ野郎が
全部話して首へし折ってやろうかな。